東北大学大学院 情報科学研究科 情報基礎科学専攻 小林・住井研究室

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インタビュー 西澤 弘毅 助教

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インタビュー

西澤 弘毅 助教

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  1. 経歴を簡単に教えてください

    2003年4月から2006年3月まで、東京大学の博士後期課程の学生をしながら、独立行政法人産業技術総合研究所システム検証研究センター(大阪府)でテクニカルスタッフとして研究の仕事をしていました。
    2006年3月に博士(情報理工学)を取得してからは、2007年7月まで、同研究センターで特別研究員として仕事を続けていました。
    また、2007年4月から2007年7月までは、京都大学の非常勤講師も兼任していました。
    東北大学に助教として赴任したのは2007年8月からです。

  2. どんな研究をしていますか?

    ソフトウェアやハードウェアの安全性を、その実行前に検証する方法としてモデル検査というものがあります。これを効率よく行うための抽象化と呼ばれる技法の研究をしています。そのための数学的道具として、群や環や圏などの代数構造を使っています。

  3. その研究分野の魅力や夢を語ってください

    代数構造と準同型という枠組みに物事を当てはめると、それまで無関係だと思われていたものの間に共通のパターンが見えてきます。それが見えた時の感動はたまりません。

  4. これまでの研究生活で印象に残っていること、あるいは研究してきてよかったと思うことは何ですか?

    私は、東京で修士課程の学生だったころ、研究に行き詰っていて研究をやめようか悩んでいました。今思えば、知らないことを知らないというのが恥ずかしくて、知ったかぶりをして研究していたからなんですね。それはよくないと思いつつ、引き返せない自分がいました。そこで、博士後期課程から研究テーマを変えたんです。すると0からのスタートですから、知らなくて当然のことばかりです。そのとき、これが最後のチャンスだと思い、今度こそ知らないことは知らないとすなおに認めて、納得するまで考えるようにしようと決意しました。そのおかげで今も研究を続けることができています。

  5. 東北大生の印象は?また、学生に期待することは何ですか?

    東北大には、修士を取ろうと考えている学生は多いようですが、博士を取ろうという学生は少ないですね。
    私から見れば、十分博士を取れそうな学生もいます。自分を過小評価しているのかもしれませんね。
    もし本当に好きなテーマが見つかったなら、ぜひ博士課程まで進んでみてほしいです。

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