MGTS
状態の追加による発火規則の制限
ペトリネットR=(P,T,Pre,Post)が与えられている時、次の要素で構成される有向グラフG
- 頂点の集合V
- 弧の集合E⊆V×V
- 弧から、ペトリネットのトランジッションへの関数h∈TE
を考え、ペトリネットの状態に、マーキングだけでなく、Gの頂点の要素一つvを追加します(ペトリネットの状態∈NP×V)。
ここで、トランジッションの発火条件に頂点vを始点とする弧eの存在を加え、発火後のペトリネットの状態のGの頂点情報がeの終点になる、と定義します。
さらに頂点情報の遷移条件に、ペトリネットのマーキングも加えます。
このような、ペトリネットの状態にグラフの頂点情報を加え、トランジッションの発火条件に頂点情報の遷移を加えたものの一種が、MGTSです。
MGTSでのグラフ・遷移条件
MGTSのグラフは、marked initiated precovering graph(MIPG)
の列を用意し、それらの主頂点を一列に弧で結んだものです。