一般に、学生は真剣に学習に取り組んでいます。しかし、大学(やそれ以前の学校)の説明不足で「勘違い」をしている場合があるように感じたので、説明する次第です。
また、自分の考えを他人がわかるように説明する力は、学業はもちろん、一般社会でも必要です。私の授業のレポートは、時間的(&体力的?)限界もあり、「大きな」誤りがある場合や、「本当に」意味が不明な場合しか指摘していませんが、現実社会の文書はもっと厳しく評価されます。(例えば自分が企業に就職して、上司や顧客に出す企画書や報告書を書くときを想像してみてください。)
もちろん、同じ内容であれば(私の時間と体力の許す限り)できるだけわかりやすく説明するよう、最大限努力しています。わからないときは遠慮せず、是非とも口頭やメールで質問してください。
他の人の迷惑になると思うかもしれませんが、自分がわからないときは、他にもわからない人がいることが多いので、質問してくれたほうが私も他の人も助かります。もちろん、授業中ではなく授業後や授業前に個人的に質問してもまったく構いません。
それでも怖いというのであれば私の人徳の問題ですので、いずれにせよ遠慮する必要はありません。(でも、本当に私がそんなに怖いでしょうか?)
一般に、間違いを指摘することと、その人の人格を否定することはまったく異なります。むしろ、間違いを指摘され、その指摘が正しければ、それを認めて自分の理解を修正することが学習の本質(の一つ)です。
大事なことなので繰り返しますが、「間違いの指摘」は「人格の否定」ではなく、「学習の本質」の一つです。慣れないと反感を覚えるかもしれませんが、そういうものではありませんので、是非ともポジティブに捉え、学習に有効活用してください。
なお、剽窃は単なる「間違い」とはまったく異なる不正行為です。